経済産業省は二日、本年度の提案公募型技術開発事業で、新設した「地域資源活用型研究開発事業」に、道産のアロニアやハマナスなどを使った機能性食品や化粧品、炭鉱や鉱山での蓄積を生かした新技術の開発など八つのプロジェクトを採択したと発表した。
北海道バイオインダストリー(札幌)と北大などはアロニア果汁で眼精疲労の軽減と生活習慣病予防に効果のある食品を開発。日生バイオ(恵庭)と室蘭工大などが作る高機能化粧品ではハマナスのエキスを使用する。
また、釧路コールマイン(旧・太平洋炭砿)などは、メタンガスの濃度を安全かつ高精度に測る赤外線式センサーを開発。野村興産(北見)と北見工大などは、水銀を採掘したイトムカ鉱山の精錬・処理技術を生かし使用済み乾電池からアルミリサイクル用の脱マグネシウム材を製造する。
提案公募型技術開発事業ではほかに、産学官連携で先端技術を開発する「地域新生コンソーシアム事業」で四件、民間事業の「地域新規産業創造技術開発費補助事業」も四件が道内から選ばれた。全国では全体で百三十六件、地域資源事業で五十八件が採択された。委託費と補助金の総額は百五十二億三千万円。
(北海道新聞より引用)
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