【函館】洋食レストラン経営や食品販売の五島軒(函館、若山直社長)は抜本的な経営改革を図るため、カレー店の本格展開に向けた事業部門の確立と、経営企画室新設を柱とした組織改編を行った。宴会や婚礼のレストラン利用減による影響などで売り上げ減となっている現状にてこ入れして、札幌など大都市へのカレー店進出や「顔」となる新商品開発に力を入れ、三年後に年間売り上げ五億円増を目指す。
組織改編では、社内の構成を「本店」「工場」「販売」「管理」とカレー専門店展開を手がける「函館カレーエクスプレス」の五部門に整理。そのうえで四月に函館市の五稜郭タワーで開業したカレー専門店を二年以内で新たに二店出す見込み。場所は未定だが、札幌、東京などを検討、会社員や若い女性への浸透を狙う。
現在売り上げの七割を占める物販はカレー缶詰や洋菓子を扱うが「看板商品がない」(管理部)と判断。社長直轄の経営企画室が市場調査やイメージ戦略を担う。新商品開発を進め、本州への販路拡大も視野に入れる。
同社は一八七九年(明治十二年)創業。二○○七年六月期の売上高(見込み)は十四億千三百万円で前年同期比一億三千二百万円減。五年前に比べ約六億円落ち込んだ。カレー店事業の拡充などで三年後の年間売上高十九億円を目指す。若山社長は「今が正念場。中長期を見据え、経営の足腰を強くしたい」と話す。
(北海道新聞より引用)
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