2008年3月18日火曜日

肌で感じて「大根せっけん」 道医療大准教授が開発 葉のエキス配合

北海道医療大(石狩管内当別町)の堀田清准教授(50)=薬用植物学=が大根の葉エキス入りのせっけん「すずしろの花」を開発、ベンチャー企業を設立して十八日から札幌市内の薬局などで販売する。アトピー性皮膚炎など肌の弱い人に「使いやすい」と好評で、堀田准教授は「新しいせっけんを肌で感じてほしい」とPRしている。
 堀田准教授は「大根の葉が使われずに捨てられるのはもったいない」と、二〇〇〇年秋ごろから利用方法を探る研究を開始。硫黄成分を多く含む大根の葉は、乾燥させて風呂に入れると体が温まるとして、古くから利用されていたことが分かり、乾燥させた葉のエキスをせっけんに配合することを思い立った。
 アレルギー科がある札幌市北区の牧田病院と提携、試作品をアトピー性皮膚炎などの疾患を持つ患者二百人に使ってもらったところ、「肌に優しい」「売ってほしい」と上々の反響だった。
 同准教授は昨年十月、大学関係者らとベンチャー企業「植物エネルギー」を設立。今年一月末に化粧品の製造・販売の認可を取り、十八日からまず、東急ハンズ札幌店(中央区)、あおば薬局しのろ店(北区)と同屯田店(同)で売り出す。
 せっけんは一個六十グラムで千円。堀田准教授は「手作りの限定生産。多くの人に使ってほしい」と話している。問い合わせは札幌クラウン商事(電)011・232・2550へ。

(北海道新聞より引用)

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