うつ病で休職し、復職を望む人に疑似職場生活を提供する「リワーク支援」を広めるため、札幌市内の医師らが「北海道リワーク勉強会」を新年度、設立する。道内でリワーク支援を行う医療機関は限られているため、講演会などを開いて全道への浸透を図る。
勉強会は札幌市中央区のさっぽろ駅前クリニックの横山太範院長が世話人となり設立する。
道によると、道内のうつ病など気分障害の患者は約三万人。厚生労働省の調査では、うつ病による休職者がいる会社は全国で七割を超える。うつ病患者の復職には強いストレスがかかり、再度休職する例も多いため、有効な復職支援の必要性が高まっている。
支援の中でも、定時に決まった場所に集まり、パソコン作業などで職場を疑似体験する「リワーク」と呼ばれるプログラムは最新の手法として注目され、北大医学部などで研究が始まっている。道内で復職支援を行う医療機関は札幌を中心に二十前後あるが、横山院長は「『リワーク支援』を実践している医療機関は四つだけ。勉強会で医師らの情報交換をし、企業にも最新情報を伝えたい」としている。
同会は四月十七日午後六時半から同クリニックで設立記念講演会を開く。北大大学院医学研究科の北川信樹助教が、リワークの効果について話す。道内の医療機関関係者、施設従事者が対象。無料だが三十一日までに申し込みが必要。問い合わせは(電)011・280・0556へ。
(北海道新聞より引用)
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